命がけのしごとデリヘル
デリヘルはお客さんと二人だけの空間。
それが男性客にとっては快楽を満足させてくれるいい環境にもなる。
しかし、デリヘルの女性側にしてみれば、見ず知らずの男性との二人だけの空間で何か事件に発展しても逃げる事が困難な状況といえるのだ。
一昔前にある国で、デリヘル連続殺人事件が起きた。
それ以後にはデリヘルへ出て行く時逃げる準備からします。
とあるデリヘル嬢は語っていた。
恐ろしいけれどデリヘルをしなければならない生活状況なのだ。
食べて生きなければならないと命がけの職業だということなのだ。
デリヘルは不法売春につながるからお客さんに暴力を振るわれることや、お金を奪われても警察に通報もできない。
まさに自分の命は自分でまもるしかない状況で日々見知らぬ男性のもとへ出張していくのだ。
デリヘルは普通午後9時から翌日明け方5時まで夜の時間帯になされる。
女性たちは自宅や漫画喫茶などで時間を過ごし、事業主が電話をすればお客さんが望む所に行くというのが普通らしい。
ホテルだけでなく家や、ワンルームマンションなど行くところは様々である、大声を出しても誰一人助けのない個人宅よりはそれでもホテルや旅館が安全な方だとデリヘル嬢は語る。
連続殺人事件以後、同僚のデリヘルの女性たちは出張することを拒否するが、大部分の事業主は各自気を付けなさいという注意をうながすだけであくまで自己責任扱いだ。
不安な同僚らどうしで、問題のあるお客さんの人相や着衣や電話番号など情報を交換して自ら気を付けようと互いに慰めるだけが自衛の防護策となっている。
殺害されてしまったデリヘル嬢はたまたまそのときに出張しただけで、個人的に狙われたわけではなかった。
だれがいっても同じに殺害されてしまったかもしれない。
お金目当てでもなかった、唯の殺人という事件にデリヘル嬢たちの恐怖心はぬぐえるものではない。
女性憩い場
デリヘル嬢にお金を支払って快楽を求める男性だけではなく、いざとなれば女性は男性に力ではかなわないのが普通なのだ。
デリヘル嬢は。ある意味常に危険と背中合わせといえる。
そして一番問題なのが助けを乞うところがないと言うことだ。
風俗業者が密集したいわゆる風俗街で仕事をする女性たちが憩い場や被害構造センターなどに助けを求めて、時には積極的に事業主らに対抗することと違い、デリヘル女性たちは何の情報も得られないまま個別的に散らばっているためお互い協力しあえる組織にはなっていないのだ。
女性憩い場や支援センターといった労働組合的なものをデリヘル嬢たちは分からないという。
どのように助けを乞わなければならないのか彼女たちには情報がなかった。
集団風俗女性たちの売春は一定の場所でなされて組織暴力団や事業主らによって事実上の管理がなされることに比べて、デリヘルのような出張型売春女性たちは危険に無防備に露出している。
デリヘルの本人たちの間でも互いに実名さえ知らないなど売春があまりにもひそかになされていて、彼女らが自発的に訪ねてくる前には助けを与えるのが難しいのだ。
警察庁売春被害女性緊急支援センター側としても、デリヘルの様な出張型の風俗は陰で行われることが多いため、彼女たちからの被害は通報がないとのこと。
事実上これらが管理監督の死角地帯に置かれているということなのだろう。
彼女たちは、ある日突然姿を消してしまっても、発見されることは難しいと語っている。そういったどしてもそこから抜け出せる状況にない彼女たちの悲痛な叫びが聞こえてきそうだ。